スマホアプリ版の横スクロール2Dアクションゲーム「ICEY(アイシー)」のレビューです。
このゲームはスマホアプリでロックマンXみたいなバトル系のアクションゲームを求めている方はハマると思います。
多様な攻撃と操作性で爽快感のあるゲームです。
でもこのゲームのシステムは、実はバトル部分よりも面白いところがあって、しかも他のゲームにはない斬新さがあります。
アクションゲームでは珍しくも「ナビゲーション」が至るところに入ります。
ナビゲーションなので従うのが普通。ですがもし、ナビゲーションで言っている事に反する行動を取ってしまった場合・・・
すかさずつっこみのナビゲーションが入ります。これが面白いです。このゲームの一番の醍醐味の部分です。
普通は正解の行動をするまで先には進めないものですが、このゲームに限っては普通ではない行動でも進められてしまいます。
どんなつっこみのナビゲーションが入るのだろう・・・つい期待して普通には進めたくなくなってしまうのがこのゲームの恐ろしいところです。
- 斬新なシステムのゲームをしたい
- 近未来な世界観のSFファンタジーが好き
- 色んな攻撃が出来る2Dアクションをしたい
この3点に絞ってICEYをレビューします。
ゲームの基本情報
- 題名:ICEY(アイシー)
- 種類:横スクロール2Dアクション
- 記録:手動
- 画面:横向き固定
- 料金:360円
ICEYを最大限楽しむ方法はナビゲーションに対して天邪鬼になる事
ICEYはアクションゲームでありながらゲームプレイ中に至るところで「ナビゲーション」が入ります。
当然ボイスで、男性のナビゲーターが丁寧なトーンの声(口調)で解説をしてくれるわけですが。
ナビゲーションに反した行動を取った時、ナビゲーターがびっくりしちゃってつい声を荒げてしまったりします。笑
という説明ではイメージし難いと思いますので、時系列にキャプチャ画像を使ってどういう風にナビゲーションが変化するのか見ていきます。
↓はゲーム序盤の画面です。基本的にはナビゲーターがゲームのヒントをくれるような形で少し先の事をナビゲーションしてくれます。


本来は崖の手前で攻撃ボタンを押して橋をかけて先へと進むのですが、ナビゲーションに反してここで飛び降りてみます。

反した行動に対するナビゲーションがちゃんと用意されています。こうなるとどこまで用意されているのだろうって気になるのでもう一度落ちてみます。

別のナビゲーションが読み上げられました。ただし少しナビゲーションに感情が入っています。笑

「もう次は落ちるなよ?」と言わんばかりのナビゲーションが。お笑い好きな方ならパターンが分かると思いますが、当然、落ちるにきまっています。

つっこみがもうお怒り気味。ここから怒涛のナビゲーションラッシュです。画像枚数が多いので文字の部分だけ切り取りしてます。

「なげーーーーー!」笑
実際にボイスで聞いてほしいところですが、凄い感情入っているというか荒げた声でまくしたててます(本当はここもう1文あったのですがキャプチャできませんでした。)
そこまで言われたら先生!どうすべきかわかりました!って事で、まあ落ちますよね。笑 そしたら・・・

あきらめたwww

そして苦悩するナビゲーター。笑

ついには強制的にデータを改ざんする強行策を取られてしまいます。

ちょっとお茶目なナビゲーター。笑

なんと別の場所に飛ばされてしまいました。でも宝箱をくれるナビゲーター、優しい。
橋の件が終わってしまったのですが、その影響か先に行くとこんなナビゲーションが。

ダハって何?w
因みに、ある方法で橋を出さずに崖を越えると逆の意味でナビゲーターを驚かせることもできます。

画像ばっかりで申し訳ないですが後一つだけ実例を紹介します。同じくゲーム開始から直ぐのステージです。

この矢印というのは崖の下を指していたので、本来は下に降りるのが正解です。でもまた崖を飛び越えて別のルートに進んでみます。

どうやらまずいらしい・・・。しかし無視してこのまま先に進んでみます。

画面が切り替わると、とある街に行ってしまいました。そして重要なのは、これ左に行って戻ろうとしてももう戻ることができません。
つまりは別のルートに行ってしまうと本来行くべき正解ルート(というかナビゲーションが指すルート)には行けなくなってしまいます。
ここがICEYの面白いところで、気になってついナビゲーションに反した行動を取ってしまうと結局正解ルートも気になってしまい、何度もやり直したくなる。
飽きさせない工夫が素晴らしいです。
もちろんナビゲーションのパターンが沢山ある部分も面白く、段々と感情が入ってしまう様子やうっかりナビゲーターの素が出てしまうところはプレイしていてつい笑ってしまいます。
だからつい天邪鬼になってしまいます。悪いゲームです。笑
ノイジーなCGに惹き込まれるゲームの世界観

ICEYのストーリーについて、最初に提示されたゲームの目的は凄くシンプルで「ユダ」という存在が敵のようでただ倒しに行くとしか語られません。

ICEYの存在そのものが謎に包まれていて、他に世界についての情報等も無いためにCGによる世界観の表現だけが目に付きます。
最初の影響が大きいからですけど、全体的にノイズがかったような近未来的にも不思議な世界観で結構引き込まれます(ノイジーというかモヤッとした感じ。)

主人公のICEYがアンドロイドな感じのためか、コンピューターなイメージの印象を強く受けます。キーボードカタカタする効果音とか、↓こういう世界観好きな方はほんとハマると思う。

モンスターもロボットとか機械系なのでSF好きな人も楽しめる雰囲気に仕上がってますね。

ボス敵も中々かっこいいです。
最初にゲームの難易度を決めるのに、突然選択肢を出して選ばせる演出も世界観にマッチしています。

組み合わせで多種多様な攻撃ができるバトルシステム
ICEYはナビゲーションだけではなく、バトルシステムもちゃんと作り込まれているところがさすが有料アプリなだけはあります。
横向き固定の画面の左下と右下に操作ボタンが配置されています。コントローラーで操作する要領で両手を使いICEYを動かします。

スマホアプリの特性上仕方がないのですが、画面に操作ボタンが組み込まれているため少し見づらさは発生します。
特に右下の4つのアクションボタン。進行方向が右の横スクロールなのでどうしてもキャラクターが重なりがちになります。
もう少しスクロールを早めに、先の方まで画面をもっていってくれたらまだ見やすい気がします。
最初は少し慣れるまで時間がかかりました。
簡単にキャラクター操作ですが、「左下の円形のボタン」で左右に移動し(空中では8方向の移動)「右下のひし形のボタン」で攻撃等のアクションを行います。
- 01A:弱攻撃
- 02H:強攻撃
- 03J:ジャンプ
- 04D:ダッシュ
ジャンプは2段ジャンプまで出来、ダッシュは連続して何度も(空中でも)行えるために空中を自由自在に移動する事ができます。
このジャンプとダッシュのお陰で幅広いアクションを行えるのが楽しいです。
そして攻撃は”弱”と”強”と左下ボタンでの”方向”との組み合わせで非常に多様な攻撃を行えます。

とにかく技の数が多いです。最初は覚えるのに苦労します。慣れてくると体感的に状況に応じた技を出せるようになってきます。
個人的におすすめなのが連続攻撃を決めると敵の頭上に「E」というマークが浮かぶ時があります。

敵にEが出ている状態で右下にある4つのボタンのうち↑のEとなっているボタンを押すと、派手なエフェクトの攻撃を繰り出せます。

すると画面上に結晶みたいのが浮かび上がりますのでAボタン長押しでICEYに集めます。

Aボタンを離すと画面上の敵全てに攻撃する技が発動します。するとまた敵は気絶状態になるので上手くいけば連続で叩き込むことができます。

他にもカウンター攻撃やダッシュ攻撃、空中での攻撃とできる事が多くてほんと慣れるまではミスって敵から多く攻撃を受けたりします。
ただ体力ゲージは割と長めでそんなに直ぐに死ぬことはないので、そんな焦せる事なくプレイは出来ます。
難点は複数の敵を相手にする時にはどうしても画面上ごちゃっとしちゃうというのはあるので、やっぱ慣れるまでは大変かなあというのはあります。
タッチパネルの利き具合というのもありますし。
まあ気になる点はあれども、ICEYのアクションにおいては空中で多彩な動きができるというがポイント高いところで。
色んな角度から攻撃できるのは楽しいです。

以上です!
どうしてもナビゲーション部分は一連の流れを伝えたく、画像が多くなってしまいました。
ナビゲーションで笑えるという体験は初めてだったのでつい説明にも熱が入り・・、個人的にはICEYは有料ですけどこのクオリティで360円はお値打ちな気がします。
最後に、セーブがオートじゃない点だけはご注意です。