漫画の読み放題サイトの比較です。コスパが大事かなと思いますので、3サイトに絞って比較しています。
漫画の読み放題って、一番のネックは読める作品が古いものばかりでパッと見は惹かれないんですよね。
しかし古い=マイナーな作品というわけではなくて、中にはみんなが知っているようなタイトルもちらほらは出てきます。懐かしき名作な感じです。
あと、古い=面白くないでもないので、表紙の絵柄だけで選んだ漫画がヒットだった時の発見した♪感が、何気に一番の醍醐味にも思います。
そんな漫画の読み放題サービスですが、サイトによって作品の傾向は割と違ったりします。
ですがサイトの使い勝手も大事ですし何よりコスパが大事、という考慮のもとでどのサイトを利用するのがベストなのかを、この記事では考察してみました。
結論としては、漫画だけで見ると私のおすすめは「ブック放題」です。
漫画以外のあらゆるジャンルの本を読みたければ「auブックパス総合コース」となるのですが、今回の記事はマンガ中心に見ています。
比較対象を3サイトに絞った理由
漫画読み放題サービスの比較ですが、この記事では3つのサービスに絞って比較しています。
コミックシーモア読み放題ライト
ブック放題
auブックパス総合コース
漫画の読み放題サービスは他にもいくつかあります。
例えばFODプレミアム、そしてU-NEXT。どちらも人気のサービスですが、メインは動画で漫画はオマケです。で、メインが動画となると月額料金は高めとなってしまいますので、コスパの観点から除外です。
あとKindle Unlimitedもありますけど除外しています。数は膨大すぎるけど月額980円を考えるとコスパの判断が難しいからです。
今回絞った3つは除外したサービスと比べて月額料金は安いのですが、似たような料金なので一見違いがわかりにくいです。
そもそも読み放題で読める漫画って、コミックシーモアの記事でも書きましたけど古い作品が中心なので、主には値段と数の差かなと思っていました。
でも実は細かく観点を絞って比較してみると、やっぱりサイトごとに確かな特徴は出ています。
3サイトの月額料金と無料期間
3サイトは似たような月額料金なのですが、コミックシーモアだけ少し割高です。しかもこの記事では「読み放題ライト」で比較していますので、大人向けマンガは読めません。
コミックシーモアで大人向けマンガを読みたい場合は「読み放題フル」の方になって月額料金が倍に上がります。
ちなみにブック放題とauブックパスは大人向けマンガもあります。ですが、数はコミックシーモア読み放題フルより半分くらい少ない、というのはお伝えしておきます。
以下、料金は10%の税込計算にて
サービス名 | 月額料金 | 無料期間 |
---|---|---|
コミックシーモア読み放題ライト | 780円 | 7日 |
ブック放題 | 550円 | 1ヵ月 |
auブックパス総合コース | 618円 | 30日 |
何が読めるか漫画以外でもジャンルで比較
漫画以外って漫画の比較のはずなのに・・・って思いますよね。
漫画だけの読み放題サービスって実は少なくって、漫画+雑誌というように抱き合わせが多いです。
そんなわけで漫画以外も含めた各サイトが取り扱っている本のジャンルについては把握しておきたいところなので比較してみました。
ジャンルの分け方って本屋さんが一番イメージし易いと思ったので参考に、多すぎず少なすぎずで決めました。
数字は作品の数です。特にコミックは同じ作品でも巻数がありますが作品数として1つとカウントしています。あと雑誌も書籍も一緒くたにした数字です。
そんなわけで比較した表が↓の画像。

コミックシーモアはコミック以外では写真集が多く、ブック放題はコミック以外はほぼ雑誌です。auブックパスは雑誌以外にもあらゆるジャンルの色んな本が読めます。
これだけ見るとauブックパスが圧勝に思えますが、auブックパスには一つだけ読み放題サービスにおける大きな落とし穴があります。(というのは後述します。)
あとこのデータは注意があって、細かい数字を出していますけども数の正当性は目的としていません。
第三者の一個人が用意したジャンルにざっと振り分けてみるとこんな感じだった、というあくまで雰囲気を見るだけの表です。
一つ言えるのは、コミックの数だけで見たとき3サイトともそんなに差はないというのが分かると思います。
読み放題はどのくらい古い漫画が多いのか、また最終巻まで読めるのか
コミックの数では差がない、となったら次は内容です。ここで漫画の読み放題は基本的には新しい作品が読める事はなくて、さらに性質上どうしても人気のないタイトルが多い傾向にあります。
#少し補足しますが、全部が全部というわけではないです。いっても商売なので、みんなが知っているタイトルもいくつかラインナップしておかないと成り立ちません。
ただし売れる漫画を読み放題にする必要性はないので、大半が売れない漫画とはなってしまいます。そうなると、どのくらい古い漫画なんだろうという疑問がわきます。
ちょっと実験的に3サイトそれぞれ10タイトルほどいつ発売した本なのか調べてみました(グーグルで検索して不明な作品はスルーしています。) 2巻以上の作品で見ていったのでついでに読み放題対象の巻数が何巻までかも。
これも雰囲気だけ、発売月と対象巻数のリストをあげてみますと



10タイトルだけで、しかも並び順の上から見ていったデータの取り方の問題はありますが、全体的にも傾向は同じです。(auブックパスは↑だけ見ると対象巻数が多く見えますね・・・。)
データは踏まえた上で、3サイトの作品内容の特徴をまとめます。
コミックシーモア読み放題ライト

・1巻で完結する漫画が多い
・1970~1980年代のかなり古い漫画が多い
⇒ とにかく昔の漫画を読みたければコミックシーモア
ブック放題

・コミックシーモアほどではないが古い漫画が多い
・最終巻まで読める漫画が多い
⇒ 古くも色んな漫画を最後まで読みたい人はブック放題
後から気づいたのですが、ブック放題が最終巻まで読めるのは調べるまでもなく当然のことでした。

↑はアプリ内にあるよくあるご質問です。はっきりと「原則として全巻」と書いてあります。こういう風に明記してくれているだけで安心感は大分違います。
auブックパス総合コース

・1~数巻だけとか、一部だけの読み放題が多い(落とし穴はこれです。)
・WEBコミックなど、比較的新しい漫画も多い
⇒ 新しめの色んな漫画を最初だけ読んで新規開拓したい人はauブックパス
あくまで漫画に焦点を当てて、個人的な好みとしては「ブック放題」に軍配が上がりました。やっぱり読み始めたら続きが気になって一気に最後まで読みたい、という思いがありますので。
色んな電子書籍サイトで1巻のみ無料、とか期間限定でも頻繁にやってたりしますからね。一部の巻数のみだと読み放題のメリットが余り感じられなくなってしまいます。
漫画の更新頻度について(数の変化を調査)
いくら読み放題とはいえずっと同じラインナップなのか、というとそうではありません。定期的に更新日が決まっているわけではないですが、不定期にも読める本については更新がかかります。
3サイトについて、更新頻度がどんなものなのか日々ウォッチしてきました。やはり予想通りというか、そんなに頻繁には変化しないです。

↑のグラフは約1ヵ月間のトータルの作品数(冊数ではないです。)の変化を見ています。意外にもauブックパス(総合コース)は動きが激しいですが、他の2サイトはほぼほぼ横ばいです。
とはいえ2サイトも全く変化していないわけではなく、ちょろちょろ変わってはいます。
特にブック放題は閲覧期間を月末に設定しているマンガがあるので、月の切り替わりに変化が見られます。ですがトータルの作品数はさほど増減ないように上手く入りと出が調整されています。
コミックシーモア(読み放題ライト)は割と不動ですね。変化があっても数冊とかです。
まとめ:アプリの使い勝手も考慮して
今回の3サイトのうち、余り特徴が振り切れてはいなかったのがコミックシーモア。アプリも読み放題には対応していません。なのでスマホではブラウザで読むしかないです。
続いてauブックパス。新しい漫画やWEBコミックは比較的多くの巻数が読めて数も多い長く楽しめる読み放題サービスです。
ただアプリとしての使い勝手は難があります。一番は読み放題とそうでないのが完全に分離はしていないこと。フィルターみたいに絞り込んで表示しているだけなので、関連作品とかのリンクは読み放題でないのも混在しています。
できたら読み放題は読み放題だけ見えるようにしてほしいところですね。
アプリの特徴をもう一つあげると、本棚はアプリですが本の検索はブラウザで行います。つまり、アプリ内にてブラウザを表示する仕組みです(新規タブが開くイメージ。)
メリットとしてはアプリの規制に影響しないのか大人向けのマンガも検索できる点です。カテゴリーとしても表示されます。
デメリットは一々新しいページが開く感じなのでわずらわしいです。そういえばあの本・・・って思い立ってパッと開きたい時にストレスが生じます。
ただしアプリのメリットであるダウンロードして読むということはできますので、お気に入りの本はダウンロードしておくと良いです。
逆にブック放題のアプリはブラウザを使いません。アプリ内で全て完結します。そのため大人向けのマンガは検索できません(お気に入りはブラウザとアプリで共通なので、アプリでもマイ本棚では全ての本が表示できます。)
最後にブック放題。マイナー漫画ばかりかと思いきや「将太の寿司」「Dr.コトー診療所」「賭博黙示録カイジ」といった懐かしい名作がちらほら出てきます。数巻しか読めないなんて事もありません。

ここで1つ名作漫画の紹介ですが「海猿」です。2002年にドラマ化、2004年に映画化されています。
読んでいると海の強大さ恐ろしさを痛感します。それ以上にそんな恐怖に立ち向かう漢達の生き様が胸打つ漫画です。
何より物語が非常にテンポ良く展開していくのでどんどんページをめくってしまいます。
(テンポ良すぎるくらいなので、個人的にはもう少しヒロインとの絡みは欲しかったですが・・・。)
月並みではありますが、海猿は命の大切さを学ぶ事のできる熱き名作です。全12巻、全て読むことができます。
ブック放題は特にアプリでさっと読める点が大きいです。最近、2019年2月6日にリニューアルしたのですがかなり使い勝手が良くなっています。
全体的に動作が速くなりました。作品リストは滑らかにスクロールしますし、読む時のページめくりもサクサクです。

マンガアプリ並みにストレスのないアプリに進化した点は大きいですね。今までブラウザでしか縦読みできなかったのがアプリでも縦読みできるようになりましたし。
これで月額も一番安い540円です。雑誌も読み放題でこれもアプリでサッと新刊リストをチェックできます。
忙しい中でも隙間時間にちょっと読みたい!って思った時に、素早く流し読みできるので思った以上に便利さを感じました。
電車内とかよくマンガアプリで漫画を読んでいる人にとっては、ブック放題のアプリは相性が良いです。無料期間が1ヵ月間あるのでぜひ一度試してみて下さい。
ただしどんなアプリもそうですが完璧なものはありませんので、ブック放題にもネガティブな評判はあります。
もし先にデメリットを把握しておきたい方は↓の記事も参考にしてみて下さい。
知らないで使ってみてがっかりするのと、知って納得した上で使うのとでは感じ方はだいぶ違うと思います。精神衛生上はやはり後者の方がお得です。