アイキャッチ画像はゲーム中のあるスチル絵。私はこの水彩画の雰囲気に惹かれてずっと気になっていたゲームです。
そんな『AFTERLOST – 消滅都市』のレビュー。消滅都市そのものは5年前からスマホアプリで配信され既に3作品でている人気作。
当然、消滅都市をプレイしたことがある人の方が入りが速いと思います。しかし色んな声を聞くなかで、むしろプレイしたことがない人の方が楽しめるのではないか、という結論に至りました。
それはストーリーのベースは従来の消滅都市と同じであること。そしてジャンルはRPGですが、ストーリー重視のゲームです。『ドラマRPG』と銘打っているくらいですので。
AFTERLOSTはアニメーションを使った演出や美しいグラフィックによって、より自然とストーリーに入り込めるような作りになっています。
「え、RPGなのでバトルは?」の方が気になるかもですが、バトルよりストーリーなゲームです。
- RPGはバトルよりもストーリー重視
- 複雑なバトルは苦手、オートバトル万歳
- アニメ調の作品が好き
- SF要素のあるストーリーが好き
- 従来の消滅都市は途中でやめてしまった
ざっくり書くとこんな人向けですね。
この記事ではどんなストーリーなのかと、どんなバトルシステムか、更に実際にプレイされた人の声を良いところと悪いところでまとめてみました。
消滅都市を未プレイの人が参考になるように、ストーリー部分は画像多めで書いています。
ゲームの基本情報
- 題名:AFTERLOST – 消滅都市
- 種類:ドラマRPG
- 記録:オート
- 画面:横向き固定
- 料金:アプリ内課金あり
ドラマ性のあるストーリーについて
消滅都市は重厚なストーリーが人気のゲームです。
AFTERLOSTはストーリーそのものは同じでも、キャラクターの視点がユキという少女を中心に描かれています。
割と、重たいドラマです。
少しでもゲームの流れを感じて頂けるように、導入部分のストーリー展開がどんな感じなのか、ゲーム画面のキャプチャ―画像多めであらすじをまとめました。
導入部分のストーリーあらすじ

まずはアプリを起動するとこのタイトル画面。物哀しいピアノの旋律がゲームの世界へと没入を容易にさせてくれます。




3年前にひとつの都市が消滅した、ロストという謎の現象。唯一、生き残った人間が『ユキ』という少女である。

現在。謎の組織によって監禁されてしまったユキは、色んな検査を受け続ける日々を過ごしていた。そんな苦痛の毎日に、ユキは既に生きることをあきらめていた。



突然、ユキのところへやってきては組織から解放してくれた『タクヤ』という運び屋の存在によって、ユキは生きる気力を取り戻す。

しかし逃亡を許さない組織の追っ手が2人へと迫る。ロストによって消滅した人の想いが具現化された『タマシイ』という存在。

ユキもタマシイ『アキラ』の力を借りて追っ手を撃破する。


タマシイ研究所へ辿り着いた2人はタクヤの依頼主である『エイジ』と落ち合う。エイジはかつてユキの父親と研究を重ねていた人物で、今もロストの謎を追っている。

エイジはユキに、ユキの父親から「ロストで待つ」というメッセージを受け取ったことを伝える。

ユキの父親が今も生きていることを知ったユキはロストに行くことを決意。エイジはタクヤにユキをロストまで連れて行くことを依頼する。

道中、何度も組織の追っ手に邪魔をされるが、新しいタマシイの力を借りながらも2人は着実にロストへ向かう。#タマシイはその人物の詳細なプロフィールを知らないことには具現化できない
以上が導入部分の流れです。
物語において大きな謎は「ロストという不可思議な現象は一体何なのか?」
その一つの鍵として、ちらっと画像で見えているので言ってしまうと『並行世界』の存在があります。
もし学術的なお話が好きな人で「シュレディンガーの猫」と聞いてピンとくる人は内容の理解が速いかもです。
ただ全体的にはファンタジー色が強いので、そこまで難しい話というわけではなく、SFも要素レベルで前面におしてくるわけではありません。
ユキとタクヤのキャラクター性
ストーリーにおいてもう一つの見どころは、ユキとタクヤの関係がどう進展していくのか。
わかりやすいキャラクター性をしている2人なのですが、簡単に属性部分を書きだしてみると・・・
★ユキ
- 最初は探り探りで、ついタクヤに勝気な態度をとってしまうことも
- でもタクヤから不意打ちをくらうと、ツンデレ要素あり
- 目的のため、タクヤに言えない秘密を胸に抱え込む、芯の強さがある



★タクヤ
- 任務を忠実にこなすことにプライドをもち、無愛想なふるまいが目立つ
- 冷静の奥には時おり、熱い思いが見え隠れする
- そんな奥底にあるやさしさがユキの救いとなる


というように、苦悩をかかえそれでも目的のために前へ進む少女と、不器用ながらもしっかりと彼女を支える青年。
そんな2人の物語です(視点はユキがメイン。)
オートでストレスのないバトルシステム
AFTERLOSTのバトルシステムは割とシンプルです。特段、他のスマホRPGと違う目新しい要素はありません。
慣れてしまうと単調に感じるかもですが、2章の途中から急に敵が強くなってくるので気をゆるめなくなってきます。
それにグラフィックはなめらかで綺麗なので、見せ方はカッコイイ部分が多いです。
あと基本的にはオートで進行していくので(マニュアルにも切り替えられます)、スピーディーな戦闘が好きな人には相性が良い気がしますね。
タマシイの入手方法とタイプの重要性
味方キャラ(タマシイ)は最大5人のパーティーにて編成。ストーリーで必ず手に入るタマシイ以外は、ガチャで手に入ります。

ガチャについては最初に1回だけ「10連ガチャを何度も引き直せる!」という神仕様があります。

ここで必ず★6の最高レアリティのタマシイが出るまで引き直しましょう。
私の場合は3回目で1人出たのでそれで確定してしまったのですが、もう少しねばれば良かったと後悔しています。

タマシイにはレベルがあって、素材を使って強化していく形です。強化するとHPやATK(攻撃力)といったステータスが上昇します。

このゲームで一番重要となるのは『スキル(技)』です。
タマシイは一つだけスキルをもっています。このスキルによってタイプが分かれます。主に4種類。
- 攻撃系
- 回復系
- 強化系
- 連撃系
必須なのは回復系です。できたら2人は欲しいところで。回復アイテムがないので回復の手段はスキルとなります。


スキルは指定のターン、そのタマシイが行動すると発動できるようになります。スキルによってターン数が違うので、敵が強くなってくる中盤以降はスキルを軸にパーティー編成しないといけなくなります。
敵のターン数を気にしながら戦うターンバトル
バトルは基本的にターン制です。
まず、最大5人の味方タマシイが綺麗に左から順番に敵のタマシイに通常攻撃をしていきます。
なので編成においては配置順も重要になってきます。
味方のターンが終わると敵のターンですが、敵の行動には全てターンが指定されていて。1ターンで攻撃してくることもあれば、強い攻撃とかは2~3ターンかかったりします。

複数の敵がいる場合は、ターン数を見て、適宜ターゲットを切り替えていかないといけません。
ターゲットの切り替えは敵をタップするだけです。
何度か通常攻撃をして指定のターン数が経過したら、スキルを発動する。
スキルは発動できる状態になったらキャラアイコンをタップした瞬間に発動します(これも結構重要だったり。)

弱い敵なら通常攻撃とスキルの発動で簡単に倒せますが、2章以降のボスはHPが高いので割と苦戦します。
そこでフィーバーという機能がキモになってきます。
敵を一方的に攻撃できるフィーバーが爽快
フィーバーは敵に攻撃すると画面左上のフィーバーゲージが貯まっていきます。しかし逆に敵から攻撃を受けるとゲージは減ります。
なので手数が大事。タマシイのタイプでいうと『連撃系』が大事です。
連撃系は攻撃回数が多いスキルで、上手く使えばあっという間にフィーバーゲージが貯まります。

ゲージが100%を超えるとフィーバー発動が可能に。最大150%まで貯められます。

フィーバーを発動するとゲージが徐々に減っていきますが、ゲージが0になるまでの間は一方的に敵を攻撃できます!スキルの発動もOKです♪
フィーバー中の攻撃もゲージは貯まりますので、やはり連撃系は重宝しますね。
敵の弱点属性を突いたりしてフィーバーすると、簡単に大ダメージをたたき出せます。とにかくフィーバーがこのゲームのバトルにおいては爽快ポイントです。

ストーリーが進むとフィーバーでないと敵を倒すのが難しくもなっていきます。

良いところも悪いところも皆の声まとめ
消滅都市が人気作なので、新作のAFTERLOSTについても配信開始からわずか数日で多数のレビューコメントが投稿されています。
ここでは主にストアのレビューコメントとTwitterの反応にて、みんなの反応が多かった点をまとめてみました。
まずは良いところです。
他シリーズ作(従来の消滅都市)よりも遊びやすい
他シリーズ作と全然違う感じがしておもしろい
重厚なストーリーがおもしろい、アニメを見ている気分
グラフィック(画質)が綺麗で感動
リセマラ不要な引き直しガチャシステムがすばらしい
ユキ視点により、ユキの心情がわかっておもしろい
ストーリーが良いという声が多数ですね。
消滅都市をプレイしたことがある人にとっても、AFTERLOSTの場合は主人公がユキの視点で描かれているため、よりストーリーの理解が深まって良かったという意見があります。
システム上の面ではやっぱり引き直しガチャ最高の声が目立ちます。
特にTwitterでは引き直しをしまくった結果これでいく、という画像を公開している人がほんと多いです。
それをみて私は「もっと引き直せば良かった・・・」と悔しい気持ちになりました。笑
では次に悪いところです。
他シリーズ作と比べると物足りなさを感じる
他シリーズ作と比べるともはや別作品に感じる
横スクロールのバイク操作が無くなったのが残念
バトルはゲーム性が弱くおもしろくない、すぐに飽きる
キャラ絵は前の方が良かった
悪い感想はバトル面に不満を感じている人が多いです。良いところと比べて実にはっきりとした線引きで面白いですね。
私自身も最初はつまらなく感じていました。なのですが、2章の途中からは一気に敵が強くなってきて、意外とちゃんと考えないと苦しい。
そうなるとバトルの単調なところが不思議と気にならなくはなってきます。やっぱりグラフィックが綺麗なのは大きいです。

でも長く続けると飽きるかなとは思います。
あとオートとマニュアルは切り替えられるので、弱い敵は一番速いオートで飛ばして、強い敵がきたらゆっくり考えながらプレイする。と、自分で緩急がつけられるのは良いです。
そしてやっぱり前作(従来の消滅都市)プレイ済の人は、比較した上でどうなのこれ?って感想をもたれますね。バイク操作によるアクション性がなくなった点の影響が高いみたいです。もちろん、わかりやすくなったという意味で、良い影響に働いている部分もあります。
総評するとはっきりしてますが、ストーリー重視な人にとってはおもしろく感じ、逆にゲーム性重視な人はつまらないと感じる声が多い結果です。
そしてストーリー重視な人の中でバトルがおもしろいと感じている人は、オートバトルによるテンポの良さを気に入っている感が強いです。
最後に、インストールする前に注意なのがスマホ本体の空き容量。
このゲームは度々、追加のダウンロードを求められます。



1GBくらい空いていれば十分かと思いますので、インストール前にアプリの整理をしてみて下さい。
以上です!
私のお気に入りは冒頭でも言いましたが、ゲーム内で時おり挿し込まれるスチル絵。
霧がかったような、不思議な温かみで、切ないような、儚いような・・・何とも言葉では言い表せないような雰囲気が好きです。
