脱出ゲームはわりとリアリティあるグラフィックに力を入れているのが多いように思いますが、今回レビューする「電車のある道」は幻想的な世界観が良かったです。
ゲーム自体の難易度は高くなくむしろ初心者向け。ただわりと探索力や観察力が求められたので、隈なく探すタイプの脱出ゲームが好きな人はくすぐられると思います。
結構、みんなのレビューコメントが高評価だったゲームです。
ゲームの基本情報
- 題名 : 電車のある道
- 種類 : 脱出ゲーム
- 記録 : オート
- 画面 : 縦向き固定
- 料金 : 完全無料
画面移動とアイテムとシンプルな操作性
電車のある道は操作性含めて諸々がシンプルな作りになっています。だからゲームを始めてもチュートリアル的な説明とかは一切ないです。
基本的な操作は画面をタップするだけですので。というのは他の脱出ゲーム同様でして。タップした個所が光って取れるアイテムがあればタップで取ります。

アイテムを使うのも選択状態で使う場所にタップします。アイテムを組み合わせて使うのはなかったです。


画面移動もタップで進むか戻るか。進むのは多少分岐があっても、画面下の逆三角マークをタップすれば必ず前の画面にもどります。

一般的な脱出ゲーム同様に、とにかく必要なアイテムを揃えて謎を解きながら前に進んでいく流れです。
大体クリアまでゆっくり進んで1時間30分くらいかかったかなと思います。脱出ゲームでは短すぎず程良い長さです。
途中で切ってもオートセーブで続きから再開できるので空き時間でサクッとやれますし、よしやるぞ!って気合を入れる必要がないのはありがたいですね。
綺麗なCGで描かれた不思議な世界観
個人的にはグラフィックが綺麗ってところから入り込んでの世界観が良いなと感じました。
森の中に迷い込んでしまった先に見えてきたのはレール、そして電車。なぜこんな場所に電車が?
って感じに、鳥のさえずりが聞こえる自然の音も相まって、つい幻想的な世界観に引き込まれていきます。

説明が全くないってのが逆に想像力を掻き立てられるのかもしれません。
実は後半により幻想的な描写があるのですが、場面転換と共に綺麗なBGMが流れ出した瞬間はグッときました。そうなる事は予想していたのですが、それでも和みました。

謎解きそのものは簡単だが・・・
脱出ゲームといえば謎解きの部分です。
このゲーム、謎解きの問題そのものについては簡単な方だと思います。頭を捻り出さないと解けない、なんてのは全くないです。
大体はアイテムを見つけられて、正しい場所で正しいアイテムを使う事ができたら先に進んでいけます。
マークを正しいものに揃えたりって問題とかもありますが、ヒントがあるところを見つけられたら一発でわかるレベルです。

なので謎解きそのものの難易度というより、どちらかというと肝心のアイテムが見つからないとか、アイテムを使う場所が見つからないってのが何回かありました。
例えばアイテムでドライバーが登場するのですが、ドライバーを使う場所は見たらはっきりと分かります。
でもいくつか使う場所があって「こんなとこにもあったんだ!?」って意外と見落としてたりってのがありました。
如何にアイテムを使う場所に辿りつけるか。

とにかくタップしまくって隈なく探します。
一度使ったアイテムでももう一度使ったり、再度入手できたりするかもしれません。
一見何も起こりそうにない場所でも少しでも変化(変な物とか置いてたりエフェクトがあったり)があれば必ず何かあります。
最悪どうしようもなくなったらヒントがあるので。豆電球のヒントアイコンをタップすると30秒の広告動画を見る必要がありますが、一発でわかるレベルのヒントをくれます。
脱出ゲーム初心者にとってはヒント無しだと歯ごたえがあるレベルではないかなと。

最後にこのゲーム、プレイしていると非現実的な雰囲気の中でふと物寂しい感じにもなったりしますが是非最後までやって頂きたく。
最後にちょっとしたオチがあります。お約束みたいな感じの。作者の遊び心に癒されます。
終わり良ければ全て良しってことで、脱出ゲームの割に和めて全体的にも面白かったです。

