2018年12月19日に提供開始と比較的新しめなマンガアプリが「コミックevery」です。
新しいってことは作品の数はまだ多くないのかな・・・と思ってアプリさわった所感が、まさかの漫画の数が凄い多い(驚、でした。
よくよく調べると運営が株式会社ビーグリーってところで、国内最大級と謳っている「まんが王国」のサービスを長く提供しています。
コミックeveryは無料マンガアプリという位置づけで新しく展開したみたいです。
なのでリリース時から作品数は多いわけですが、”無料チケットを使用して楽しめる基本無料話数は、リリース時点で300作品15,000話以上!”と、公式的には無料推しです。
本当にそうなのか。まず作品数は(リリースから3ヶ月経ってますので)数えると476ありました。
その476漫画を細かく見ていって具体的にどのくらい無料で読めるのか、またどんな漫画が楽しめるのか。
グラフ中心にまとめました。
無料で漫画を読むには無料連載から

まず、画面の見方からです。というのも、コミックeveryは単行本を巻数単位で購入する方法と、単行本を10程度に分割した話数単位で読む2パターンがあります。
無料で読めるのは「話数」タイプの方です。
コミックeveryの画面は必要最低限のシンプルに設計されている印象で、画面下のタブから選択できます。
無料で読めるのは全て、タブの中で「無料連載」と書かれた画面内です。

しかし、無料連載だからといって全部が全部無料で読めるわけではありません。
無料で1日に読める基本話数は11話
コミックeveryではチケット制をとっています。
チケット制そのものはよくあるやり方なので、他のマンガアプリと同じ・・という意味ではわかりやすいです。
簡単には「無料のチケット」が1日8話分もらえます。チケットが無くなった場合は「コイン」を購入するしかないです(コインはサービス登録等でGETする方法がありますが労力かかるので割愛。)
無料チケットは動画CMを見ることで1日に追加で3枚もらえます。

つまりは、無料で1日に読める基本話数は11話です。
一つだけ、他のマンガアプリと異なる点があります。無料チケットが配付される時間です。
よく、1日に2回のタイミングで4話分ずつ配付されるアプリが多いです。即行で4話読んでしまったら12時間待たないとってなります。
コミックeveryは3時間ごとに1枚配付されます。とまあその違いなだけなので、まとめて読む派の人にとっては大した差はないです。
ただし、MAX4話分しか貯めておけないのは他のマンガアプリ同様です。
曜日連載と完結の違い
無料連載を細かく見てみると大きく2種類に分けられます。曜日連載と完結です。
曜日連載の特徴としては、更新話はチケットを使用しなくても無料で読めます。連載無料と紫のマークが付いています。

注意なのが、翌日になると(更新日でなくなると)チケット使用になってしまう点です。正直、1週間は猶予もたせてほしいところですが・・・シビアです。

更新話よりも先の話は「先読み」として読むことができますが、コインを消費するので有料です。
次に完結マンガは基本的には全てチケットを使います。だけだったら最高に嬉しいアプリなんですけど・・・作品の後半部分はコインを使わないと読めないマンガが多いです。
なので、完結マンガは全部が無料で読めるわけではない、というのが最大の注意です。
2つの違いを整理すると
★曜日連載
無料 → チケット → 連載無料 → 先読み
★完結
無料 → チケット → コイン読み
「無料」は、どの漫画も最初の数話はチケット消費なしで完全に無料で読めます。

ほとんどが3話までは無料ですが、話数の少ない漫画は1話のみって感じです。
そんなわけで大きな違いとしては待ったら無料で読めるか、待っても無料で読めないかですが、作品数の比率は圧倒的に完結マンガが多いです。

わかりにくいですけど、連載マンガはどの曜日も10作品程度なので全部で72作品。に対して完結マンガは404作品もあります。
完結マンガはどの程度無料で読めるのか、チケットとコインの比率についてもう少し細かく見ていきます。
無料話数が15,000話以上!は本当なのか?

完結マンガのざっくりとした内訳です。
- 半話無料:全話数のうちチケットとコインの比率が半々
- 全話無料:最後までチケットで読める
- ほとんど有料:コイン読みの方が多い
- ほとんど無料:チケットの方が多い
半話無料の補足として、”無料+チケット=コイン読みの話数”といった感じです。綺麗に半分は有料コインです。
ここで冒頭の無料話数が15,000話以上!を思い出してほしいのですが、無料と無料チケットの話数を全て足すと”14,798話”
ただしこれは完結マンガのみですので、連載マンガを加えると・・・15,000話は割とリアルな数字とわかってびっくりしました。当たり前ですが、嘘の数字ではないですね。笑
では完結マンガの後ろの話数はコイン読みなので有料となるわけですが、どの程度有料なのかというのも一応出してみました。

グラフの通りにほとんどが「1話=54コイン」です。1コイン=1円 なので54円。これは1巻が540円の漫画が多く、10話に分割しているので1話分は54円となります。
アプリの使い勝手で気になる点
レビューなのでアプリの使い勝手の面についても少し。とはいっても、そんなに気になる点は見つかりませんでした。
しいてあげると、木曜日更新に入っている漫画の更新日が明らかに土曜日だったり、全話を無料チケットで読める作品は77あるはずなのに無料タブでは65作品しか表示されなかったり・・・。
ちらほらデータミスなのか”?”が浮かぶ箇所が見受けられますけども、小さなレベルで。
まあ長編漫画で話数が200以上とかあると、読み込みでスクロールがもたつくのは少し気になりますが、、
画面デザインは洗練したと謳っている通りに見やすい配置なので、全体的な使い勝手としては好感が持てます。
コミックeveryで読める漫画の概要
コミックeveryではどんな漫画が読めるのか。
最初にざっと作品リストを眺めた印象としては、知らない漫画が多い!でした。このイメージを伝えるのは難しいですが、絵柄からして昔の漫画という感じで、読み放題サービスで読める漫画みたいな雰囲気です。
曜日連載の漫画は新しめな作品もちゃんと入ってますけどね、完結漫画は懐かしい香りがぷんぷんします。笑
あと少女漫画が何気に多い印象でした。

実際にデータで見てみますと、一番多いのは青年コミックですが、総じて女性向けは過半数を占めています。

そのためか、ジャンルでみると圧倒的に恋愛とヒューマンドラマの漫画が多いです。意外とサスペンス系も女性コミックに多かったりしますしね。

そして一部の漫画には出版元が明記してあったのでそのデータもひろってみました。

↑は5件以上あった出版元の数の比較ですが、個人的に注目したのがソルマーレ編集部作品の多さです。
コミックシーモアの記事を書いた時に調べたので記憶に残っていたからなのですが、決してソルマーレ編集部が女性コミックに特化しているわけではないです。
コミックeveryでも「ズズズキュン!」という青年コミックに該当する漫画がいくつか入っています。
ただラインナップで多いのは「恋するソワレ」や「オヤジズム」とコミックeveryでは女性コミックに該当するブランドです。

因みにコミックシーモアはNTTソルマーレが運営していて、ソルマーレ編集部はNTTソルマーレのオリジナル出版事業です(Wikiより。)
コミックeveryで読める漫画の具体例
ではどんな漫画が読めるのかをもう少し具体的に見ていきます。
476漫画もあると特徴的に目立つのが、ちらほら同じ作者の漫画が登場してきます。いくつかあげてみます(以下、敬称略にて失礼します。)

酒井美羽:年の差カップルの設定が定番のようで、代表作の「ミルクタイムにささやいて」は全話無料で読めます。

佐伯かよの:SF系やスポ根ものなど、多彩なジャンルで活躍してきた方で、代表作の「スマッシュ!メグ」「口紅コンバット」は半話無料です。259話もある長編の「緋の稜線」も半話無料で読めます。
あ、自分は女性向け漫画は詳しくないので↑は完全にWiki情報です。

玉越博幸:男性で昔ハマった人は多いのでは。人気作のBOYS BE…は残念ながら入ってないですが、「GIRLS BE…」「ガチャガチャ」「ケ・セラ・セラ」半話無料で読めます。

有名タイトルからも一つ。続編が続いているので懐かしいと言ったら失礼かもですが、ドラマ化されたので神の雫の名前は聞いたことある人も多いのではと思います。
全44巻で話数では442話の大長編作。221話までは無料チケットにて読めます。
まとめ:無料で半分読める漫画が多い
最後にコミックeveryの特徴をまとめます。
- 無料だけどチケット制なので1日に読める数は基本11話
- 全話を無料チケットで読める漫画は連載中の72作品と完結マンガの77 / 404作品
- ただし、無料で半分読める漫画が240作品あり
- 完結マンガにはコミックシーモア読み放題のように昔の作品が多い
そんなわけで全部が全部無料というわけにはいきませんが、半話無料が多いので月額制の読み放題サービスよりかは無料で多く読めます。
ラインナップが懐かしい漫画が多いのは人によっては結構浸れるのではないかと。私の例で恐縮ですが、山花典之作品を見た瞬間に昔全巻持っていたので嬉しく思いました。

ヤングジャンプ作品ですね。総じて男性主人公が非常に誠実な反面、男としてみるといい人どまりなところが悪さをします。
でも漫画としてラストはしっかりハッピーエンドにしてくれて感動もあります。特に「オレンジ屋根の小さな家」は家族をテーマに描いた作品で、2000年代の漫画なのに今でも記憶に残っています。
公式ホームページを見るとヤンジャンアプリで無料で読めると書いてますけど・・・4話目からは40G必要というオチが・・・。
コミックeveryは半話無料で4作品を全部足すと209話分が無料で読めるので、自分としてはこっち推しです。