勘では解けないので脳トレになる、アクション性の高いパズルゲーム『Lost Journey』のレビューです。画面を反転させながらギミックを駆使するので空間認識能力も刺激されます。
絵本のような雰囲気の絵に、重く物哀しいピアノのBGM、目的が記憶のカケラを集めるという不思議な世界観。
ただし、ストーリー性はあってないようなものです。純粋に難問を解きたい人向けのパズルゲームとなります。
ゲームの基本情報
- 題名:Lost Journey
- 種類:パズル / アクション
- 記録:ステージごとオート
- 画面:横向き固定
- 料金:120円(iOS)/ 100円(Android)

Lost Journey – Nomination of Best China IndiePlay Game
SOULGAME INFORMATION CO LTD120posted withアプリーチ
どんな操作でアクションするか、どんなパズルを解くか
アクション性の高いパズルゲームとは? どんな操作性なのか。
ゲームを開始すると直ぐにプレイヤーは赤ずきんな主人公を操作できます。

画面下には4つの円マーク『操作ボタン』が常に表示されているので、左下の左右矢印ボタンでキャラを左右に動かせます。
↓のようにトゲにぶつかるとゲームオーバーです。画面右下の上矢印ボタンでジャンプしてかわします。

左右に動いてジャンプする。これが横スクロールに動きだしたら完全にマリオなゲームになりますね・・・。
しかしLost Journeyはパズルゲームです。というのが画面右下2番目の砂時計のマーク。押すと画面が右に180度回転、更に反転します。Lost Journeyのゲーム性において一番大事なボタンです。
言葉ではイメージしにくいと思いますので、画面で見て頂けると一発でわかります。
↓は反転前の画面、砂時計ボタンを押します。

↓反転後の画面です。元々黒だった部分が背景に、背景だった部分が白色の地面に変わりました。そして主人公も上下左右に反転しています。

右にあった物が左に、重力方向も反転しています。これだけでも頭混乱してきますが、パズルなので、、このゲームは画面上のアイテムを順番に取っていかないとゴールにたどり着けないようになっています。
時に木箱を動かす状況も出てきます。
例えば↓の状況、木箱は左右に押すことができるので狭いスペースまで動かして。

ここで反転を使うと・・

木箱の位置が穴になって下に飛び降りれるようになり、もう一度反転を使うことで高い位置のアイテムが取れるようになります。
そして↓の画面で雲みたいな形の青いアイテムを取るとどうなるのかというと・・

壁となっていた同じ雲マークの部分が消えます。因みに丁度真ん中上側の『渦がゴール』です。ゴールするためにはこの例のように、青色のアイテムを回収しなくてはいけないです。

アイテムは雲マーク以外にもいくつか種類があるので、どうすれば回収できるか以上にどの順番で回収すれば良いかに悩まされます。
もし間違った順番で回収してしまうと、詰むからです。やり直すしかなくなります。
アイテムだけじゃなくて木箱も移動場所を間違えると詰みます。反転世界を考えながら手順を考えていかないといけないので、思った以上に難しいです。
もう一つ詰む例を。実は砂時計の反転能力は基本的にはいつでも使えますが、キャラがいる場所によっては使えなかったりします。
↓とあるステージ開始直後、「しめしめ直ぐ下にハートがあるではないか・・」と安易に降りてしまうと・・・

↓砂時計マークを見て頂けるとわかりますが、グレーダウンしてます。つまりこの部分では反転が使えないです。

しかもジャンプは高さ1マス程度しか飛び乗れないので、2マスくらいあるこの場所からはジャンプで戻ることもできません。詰みです・・・。
なぜ使えないかというと、↓反転させた世界では画面外の位置になってしまうからです。この詰みパターンは割と出てくるので注意しないといけません。

そんなわけでいくつか実例を出しましたが割と基本レベルでして、ゲームを進めていくとどんどん応用問題が出てきます。
短文すぎるストーリー部分
次にLost Journeyのストーリー性の部分について。
正直、クリアしてもピンときませんでした。
最初にプレーヤーの目的は記憶のカケラを集めて記憶を取り戻すことだと伝えられます。

なぜ、記憶を失ったのか。なぜ取り戻さないといけないのか。そもそも今いる場所はどこなのか。
わからないまま進めますが結局はわかりません。

一応、記憶のカケラを取り戻していくと主人公の記憶の中の思い出が描かれます。が、1枚絵と2行くらいの短い文章のみです。それが4回ほど・・・。
一見、メッセージ性の強い文章にも思えますし繋がりも感じられますが、いかんせん短かすぎるので余り伝わってこないです。
いやまあ言いたいことは何となくわかるのですが雰囲気のレベルなので、やはり問題を解くのがメインのゲームになります。
3時間程度のボリュームだが章ごとに異なるギミック
ゲームのボリュームとしては、全部で章が4つ。それぞれステージが8つずつあります。
4章×8ステージ = 全部で32ステージ
プレイ時間ややり直した回数等の記録はされていて、いつでも確認可能です。
↓は私のクリア時の記録ですが、後半悩みに悩みまくって5時間かからない程度のボリューム、なのでパズルが得意な人は2~3時間でクリアできてしまうと思います。

最初の章はまだ易しいレベルなので、パズル得意な人はさくさくいけると思うのですが、私の場合は1章の8ステージ目でいきなりつまづきました。
どんなステージかというと、画面だけお見せすると

↑が反転前 ↓が反転後

私はここでいきなり30分以上も悩み・・・。ずっと木箱ばかりに目が行っていて、実は気づけたら何てことはなかったというオチでした。
もし↑の最初の状態の2枚の画像だけで直ぐに答えを導き出せた方は、Lost Journeyの問題は簡単かもしれないです。
とはいえ、↑は1章の問題。2章、3章とどんどん問題は難しくなっていきます。仕掛けも増えますので。
2章では重力が逆になるギミックが待ち受けていたり

3章ではもう一人の主人公と切り替えながら解いていかないといけなかったり、最後の4章も別の能力を使えるようになったりします。

似たような問題が続くわけではないため、そして問題の難易度は高めであるため、最後まで飽きずにプレイすることができるクオリティです。
加えてアクション性が高いのも大きいですね。これが純粋にパズルだけだと疲れてしまうところ、ジャンプとかのアクション部分が何気に救われます。
これで100~120円は非常にお値打ちです。ジュース1本分で5時間も有意義な時間を過ごせたと考えると安すぎます。
まあ私の場合、後半の悩みに悩みまくった時間はちょっと苦悩の時間でしたが・・・。
最終手段はYoutubeで答えを見る!
もし「どうしても解らない!」ってなった場合には最終手段として、Youtubeにプレイ動画がUPされています。最後まで全部。
先に答えを知ってしまうと一気につまらなくなってしまいますが、先に1章の最初の部分だけ見て雰囲気を確かめるのもありです。
で、プレイ動画の時間を見て気づいたのですが、、全部足すと72分51秒・・・。
ってことは全く悩まずにいくと1時間ちょっとでクリアできる、ということになりますね。
これは自己嫌悪。笑

Lost Journey – Nomination of Best China IndiePlay Game
SOULGAME INFORMATION CO LTD120posted withアプリーチ