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「ブラウンダスト」RPGなのに戦略シミュレーションが斬新なアプリ【レビュー】

ブラウンダスト~ゲーム画面1
  • 敵が弱すぎる
  • ゴリ押しで勝てちゃう
  • 結局はいつも同じパーティー

 

そんなRPGにうんざりしていて 歯ごたえ を求めている人向けに。RPGですがマス目にキャラを配置するので、シミュレーションRPGの良さが上手く融合したようなゲームです。

この『ブラウンダスト』の戦略性はRPGよりパズルゲームに近いかもしれません。

 

ブラウンダストのバトルシステムで一つ大きな特徴をあげるとしたら、予め敵がどう攻撃してくるのかが全てわかる点。

「わかってしまったら面白くないのでは?」と思うかもしれませんが、わかった上でどう対処するのかを考えるのが面白いゲームです。独特の渋さがあります。悪く言うと地味に映るかも・・・決して派手さはないです。

じっくり考えながらプレイするタイプの人に向いています。

ルールはとっつき難いですが理解できてくるとじわじわ面白くなっていくスロースターターなゲームなので、将棋とか好きな人は相性が良いと思います。

 

この記事ではバトルの雰囲気をイメージできるように、バトルの大事なところだけに焦点をあてたレビューをしています。

しかしながらバトルシステムが独特なゲームですので、割とバトルの解説が中心になっちゃってます。

 




ゲームの基本情報

  • 題名:ブラウンダスト (Brown Dust)
  • 種類:RPG / SRPG
  • 記録:オート
  • 画面:横向き固定
  • 料金:アプリ内課金あり

 

ブラウンダスト (Brown Dust)

ブラウンダスト (Brown Dust)

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バトルキャラの概略

ブラウンダストのバトルは一般的なRPGと比べて割と多人数 vs 多人数です。マス目にキャラクターを配置するのでジャンルとしてはシミュレーションRPGなのかもしれないです。

味方キャラクターは公式情報ですが300人近くとかなりの人数、他のスマホRPGにも言えますがキャラが多すぎるというのはゲームバランスを難しくさせます。

ブラウンダスト~ゲーム画面2

 

キャラクターは多いのですが、1人のキャラクターはバトルで1つの行動しかしません。ここがコマンドを選んで戦う一般的なRPGとは大きく異なる点です。

そのため攻撃も防御も何でもこなせる万能型のキャラはいません。敵に応じた戦略を考えるためにはある程度のキャラ数を持っていないと不利になります。

 

300近いキャラクターをどのように集めるか

味方キャラを増やす方法としてはストーリーを進めること、そしてガチャです(ゲームではキャラクターは傭兵なので、ガチャのことをスカウトと言っています。)

ブラウンダスト~ゲーム画面3ストーリー中では、大体が最初敵として登場して倒すと味方になるパターン

 

ガチャの確率は渋いのですが、ブラウンダストにおいてはどのランクのキャラクターも最高ランクに育てることができます。

ガチャでランク(レアリティ)の出を気にする必要がない、というのは精神衛生上ありがたいです。反面、育成には時間をかける必要が出てしまいます。

ブラウンダスト~ゲーム画面4

 

敵の行動に的確に対処していく戦略性

集めた味方キャラの中から誰をバトルに参加させるのかを選びます。この選ぶところからがもう戦略の始まりです。

 

バトルは大きく『配置フェーズ』と『バトルフェーズ』に分かれます。

バトルフェーズはオートで進むため、戦略は全て配置フェーズ内で行います。

配置フェーズでは「3×6=18マス」に味方キャラクターを配置しますが、配置のポイントは3つ。

敵の能力と行動順を見ること

敵の攻撃に対応できる味方を配置すること

敵の行動順を考えて味方の行動順をきめること

 

というように、敵の行動から逆算するように戦術を考える必要があります。敵ありきで考えるのはどのRPGも同じなんですけど、敵について全てが見えるのでよりピンポイントで合わせていくイメージです。

 



バトルのルール、画面の見方

ブラウンダスト~ゲーム画面5

 

ちょっと情報がごちゃごちゃしてますが、↑は配置フェーズのゲーム画面です。

画面中央から左側が味方キャラ、右側が敵キャラ。今、敵のBOSSをタップした状態で画面上部にBOSSの情報が出ています。

そして敵味方キャラに野球のホームベースの形で数字が書かれているのが 行動順 でして、味方の行動順は好きに決められます。

キャラクターには4つのタイプが割り当てられていて、行動とスキル(技に付与される特殊効果)とルールにも影響します。

  • 攻撃型(赤色):敵を攻撃する要のキャラ。敵の状態に影響させるスキルが中心
  • 防御型(青色):自身を守るスキルが中心で敵の攻撃を受けて攻撃型を守る役割
  • 魔法型(紫色):発動に時間はかかるが複数の敵に大ダメージを与えられる
  • 支援型(緑色):味方の状態を補助する役割。攻撃できないので支援型のみになると全滅

 

基本は敵と味方が交互に行動し合うルール

まず、行動順について。

綺麗に設定した順番通りに行動します。ポイントは 敵→味方 と交互に行動していく点。必ず敵から攻撃が始まります。

敵1 → 味方1 → 敵2 → 味方2 → ・・・

基本は↑ですが、支援型は特殊で次も味方キャラの行動になります。

敵1 → 味方1(支援型) → 味方2 → 敵2 ・・・

 

全ての敵と味方が行動したら1ラウンドが終了となり、次の2ラウンド目も全く同じ行動順で行動するという流れです。

ブラウンダスト~ゲーム画面6敵との行動順を一緒にした順番も確認できます

 

戦略の要!敵を分析する

次に敵の能力について(味方の能力も同様。)

大事なのは敵の攻撃内容と攻撃の範囲、そして味方の誰がターゲットなのかです。

特に誰を攻撃するのかが配置によって決まってしまうので、同じパーティーでも配置が違うだけで戦況は変わってしまいます。

どういうことかというと、基本的には同じライン上の一番先頭の相手に対して攻撃します。倒すと後ろの相手に、ライン上の全てを倒すと1つ下のラインに移ります。

ブラウンダスト~ゲーム画面7

 

↓は味方から見た攻撃ターゲットの流れ。敵から見たら逆方向です(バトルのルールは全て敵味方共通です。)

ブラウンダスト~ゲーム画面8

 

基本のターゲットを踏まえた上で敵の能力を見ますと、↓は敵の名前のすぐ右に 敵がどのように行動するか 内容が書かれていて、すぐ下に同じことを記号化してあります。

ブラウンダスト~ゲーム画面9
  • 技の名前:1キャラに1つの技のみ
  • 攻撃範囲:例ではターゲットを中心に十字で5マス
  • 発動に必要な時間:大体は1R(ラウンド)ごとに発動可能、魔法は2R必要
  • ターゲット:ライン上のどの位置に対してか

 

ターゲットがわかりにくいので更に説明すると

  • 最前:一番先頭の相手(大体がこれ)
  • スルー:先頭から2番目の相手
  • 最後:一番後ろの相手(割と重宝します)

 

敵をタップ長押しすると、実際に誰に対して攻撃してくるのか見えます。

↓の例ではBOSSの攻撃は範囲攻撃なので、このままだと味方2のキャラ中心に4人が受けてしまいます。

ブラウンダスト~ゲーム画面10

 

配置を変えることによって被害を最小限に抑えることができます。

ブラウンダスト~ゲーム画面11

 



バトルの応用性:支援型の配置とセット効果

もう一つ配置で悩まされるのが『支援型』の存在です。支援型は敵でななく味方がターゲットキャラになる点、そしてそれは 次に行動する味方キャラ と決まっています。

ブラウンダスト~ゲーム画面12

 

味方1が支援型だとすると、味方2を中心とした範囲となるのでできる限り真ん中のラインに味方2を配置したい。敵の攻撃を考慮しないといけないので、支援型がいる場合の配置はつい考えるのに時間を使います。

ブラウンダスト~ゲーム画面13

 

 

以上がバトルの戦略性をイメージするために必要となるルールの部分ですね。コアな部分だけと熟考した割にルール説明だけで長くなってしまいました(レビューなので解説が中心となってはいけないなと思いつつも・・・汗。)

 

オマケでもう一つ、いやオマケにしてはいけないくらいに重要なんですけど、というのが『セット効果』

ブラウンダスト~ゲーム画面14

 

特定の傭兵同士を配置した際に得られる効果です。同時攻撃で敵に追撃したり、↓の画像のように支援の効果が得られるセット効果も。

ブラウンダスト~ゲーム画面15

 

益々、誰を配置するのか悩みますね・・・。因みに当然、敵にもセット効果はあります。セット効果を出させないために、どうすれば妨害できるか配置と行動順を考えるわけです。

 

具体例で見る単純にはいかないバトルの奥深さ

凄くよく作り込まれたバトルシステムのお陰で慣れるまでは大変ですが、理解できてくると楽しくなってきます。

基本が理解できると応用問題的な感じに新たな発見があったりして、奥の深さを感じました。

一つ具体的な例で見ていきます。

 

ブラウンダスト~ゲーム画面16

敵の5番は自爆で大ダメージを与えてきます。敵の7番は銃で一番後ろの味方に攻撃してきます。

どちらも厄介な敵で真っ先に倒したいところなのですが、そういう厄介な敵に限って最後尾に配置されていたりしますので、工夫が必要になってきます。

有効なのが後ろの敵に攻撃できる『スルー』や『最後』が使えるキャラです。

 

まず、味方の2番は敵の7番と同様に銃で敵の5番に攻撃できます。

(そして味方の4番はちょっとパーティーの中で一番強くて範囲攻撃の一撃で敵の1と17番を倒せるとみてます。)

味方の6番は弓でスルーなので、敵の1と17番を倒せたら7番に攻撃できます。

というのを敵の5番と7番より早く行動するために行動順を考えて設定します。

 

配置フェーズで画面右下の『戦闘開始』を押すとバトルフェーズになるので、もうバトルが終わるまで何もできません、見守るだけです。

ブラウンダスト~ゲーム画面17

バトルフェーズ画面では、画面下に敵味方含めた行動順が表示されています。「狙い通り敵の7番より先に味方の6番が攻撃できるので問題なしと・・・。」

すると味方の2番が敵の5番を攻撃して一発K.Oしました(とイメージしてみて下さい。)で、画面下の行動順をよく見てみると変化が!

 

ブラウンダスト~ゲーム画面18

「あれ、敵の7番が繰り上がってる!?」

最初「え、どういうこと?」と困惑したのですが、よくよく考えると当たり前の結果でした。

先に倒したい厄介な敵よりも早い行動順の敵を倒すと、当然厄介な敵の行動順は繰り上がります。

敵の能力や行動順がわかっているんだから余裕だと、侮ることなかれでした。詰将棋みたいな読み方をしていかないといけないです。

複雑に見えて意外と単純だったり、単純なようで奥が深かったり。ほんと独特ですけどブラウンダストのバトルは面白いです。

 

因みに(画像は見えにくいですが)画面上の各キャラに見える数字はHPでして、見て分かる通り序盤は慣らしなので敵は弱く、そんなに戦略を気にする必要はありません。

段々と顕著に敵が強くなっていくので、直ぐにゴリ押しは厳しくなってきます。ガチャでいきなり強いキャラがいたら話は別ですが・・・。

ブラウンダスト~ゲーム画面19扱いが難しいですけど広範囲大ダメージな魔法型は必ず1人は入れておきたいところ

 



まとめ:ゲームバランスが鬼門

戦略性の高いバトルはそれだけ難易度も高まるというのが、メリットデメリット表裏一体ですね。

鬼門となるのはゲームバランスの部分です。

やはり300近くもキャラクターがいてそれぞれ持っている行動が違う、個性が異なるとなると全部のバランスを取るのは不可能な気が。

まあそういうのもあってか敵が強すぎてノーマルモードのストーリーすらクリアできない、といった声が多いです。

私はまだ中盤くらいまでしか進められてないですが、確かに難しさを感じています。

個人的には簡単すぎるよりかは難しいくらいのゲームの方が燃えますが。なので心持ちとしては「こんなの絶対にクリア無理じゃん・・・」ではなくて、「ふざけるな絶対に攻略してやる!」くらいが丁度良いですね。

そんな熱くなれるタイプの人(でも冷静に分析できる人)はぜひ一度挑戦してみて下さい。ガチャに頼らずにプレイする方が楽しめると思います。

ブラウンダスト~ゲーム画面20

 

ブラウンダスト (Brown Dust)

ブラウンダスト (Brown Dust)

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