スマホRPGって下手したらイラスト勝負なところありますよね?
と思うくらいにキャラ絵とか、どのゲームも完成度が高く感じます。
アナザーエデンの場合は特に★5やアナザースタイルの絵は躍動感が凄いです。プレイしながら度々見惚れてしまっている自分がいます。
なので思わず買っちゃったのが公式画集の「THE ART OF ANOTHER EDEN」です。
金額なんと税込3240円。
これは高いの・・・?と、私はこの手の相場に詳しくないので、ざっとゲームのファンブックや画集の売れ筋ランキングを眺めました。
同じA4サイズの本を眺めたのですが、多分、平均値くらいではないかと。むしろ、5000円代とかのもあるので安く感じます。
そう思えるほどに内容が良かったです。
もうちょっとここが・・・みたいなのは正直1つしか思い浮かばなくて、、
この画集の特徴をまとめてみたところ、大きく4つのポイントが見られました。
なにげに攻略本の「ワールドアルティマニア」にファンブックの要素が多く含まれていたので、被っている点はないかな?というのも比較しています。
購入を迷われている方にとっては参考になる情報かなと。
少なからずアナザーエデンが好きな人で特にキャラ絵や背景などのグラフィックに惹かれている人、要はファンな人は買って損はないクオリティです。
全てのアートにはコメント入り

公式画集ということで、内容は主に以下の4つ
- 全キャラクターイラスト
- イベントなどでの特別なイラスト
- マップなどの背景画
- 設定時のラフ画やボツ画
これらが208ページというボリュームにて構成されています。
画集なのでやっぱり絵がメインですよね。
まず見たことある絵なのかそうでないのかは気になるところだと思います。
この点については、キャラクターイラストなどゲーム中で見れる絵や、イベント絵も既視絵が含まれています。
とはいえ、設定画とか、初公開の絵も当然あります。
しかしファンブックという観点からいくと、完成された絵そのものだけではなく、むしろ過程の方も気になったりするのではないでしょうか?
・どんな経緯(発注)で描かれた画なのか
・何をイメージして描いたのか
・なかには絵に関するゲームの裏話など
ちょうど今、本の帯を見てみると書かれてある一文・・・
「キャラクターや背景、キービジュアル、キャラクター設定画のアートを開発チームのコメントとともに500点以上掲載。」
まさにここですね。ほんとに全ての絵に対して主に描いた人のコメントがあります。
このコメントのお陰で、既に見たことがある絵でもファン目線で楽しめる内容になっているのだと思います。
読んでいると思わず「なるほどね!」といったリアクションをしてしまう感じです。
やはりキャラクターイラストが大半を占める
ガチャがあるので必然的に、とにかく仲間キャラが多くなるのがスマホRPG。アナザーエデンも同様です。
予想通りといえば予想通りですが、全208ページのうち128ページと、半分以上がキャラクターイラストのコーナーになっています。
(まあこれは117人もいるので仕方ないですよね。)
そして人によっては残念に思うかもですが、全てゲーム中に見れる絵です。
ただしわりとA4サイズいっぱい目の大きな絵が楽しめるというのは、まず伝えておきます。
なによりはコメントです。
アナザーエデンのキャラ担当絵師は主に2名います。
「チェー・シンウ」氏と「江草 天仁」氏という2名でほとんどのキャラクターが描かれているわけですが、、
ゲーム中に色んなキャラ絵を見てて、違和感はないですよね。

言われて初めて気づくレベルに、見事に調和しているところが個人的に凄いなと、脱帽です。
とはいえ誰が描いたキャラなのかというのはファンなら気になるところではないでしょうか。
コメントがあることではっきり誰が描いたかがわかります。キャラによっては合作で描いているのもあって、色々と見比べる楽しみ方ができます。
そうなるとやっぱり、欲を言えばもっと色んなキャラクターの別のイラストが見たかったかなと。
ボツ案とかはコーナーがあってたくさん見れますが、この本用に描き下ろした別バージョンのキャラ絵とかあったら最高でした。
必ず1つは魅入ってしまう絵があると思います
全体を通して絵のクオリティの高さは、ゲームをプレイしている方にとっては言わずもがなだとは思いますが、すばらしいです。
特に「キービジュアル」と題したイベント用などのイラストは魅入りますね。
個人的に凄く惹かれたのがあって「エイミとヴァルヲのひと時」というタイトル。
イスに座ったエイミが目を閉じてゆっくりと、水色のギターを弾いているポーズがすごくいい・・・、ページぱらぱらめくってても必ず目に止まります。
また、見た方も多いと思いますが、2周年の時の特別イラストですね。
これについてはYoutubeにメイキング映像が公開されています。
2名でこんなに描き方が全然違うんだ!とか、イラストが出来上がる過程は意外と見てて面白いものです。
「アナザーエデン 時空を超える猫」2周年記念イラスト メイキング映像
あとは「背景画」ということで各マップの画がのっていますが、改めて描き込みの凄さが実感できます。

とまあ、完全にファン目線で語ってますが、そもそもこの手の本の購入を迷っている方は少なからずゲームのファンであろうと、信じています。笑
加藤正人氏の設定画はワールドアルティマニアと被っているか?
アナザーエデンには他にも「ワールドアルティマニア」という攻略本がでています。
攻略本とはいえ、設定資料も楽しめて、どちらかというとファンブックの要素が強いです。
私は2冊同時に購入したのですが、「もしかして実はけっこう内容が被ってたりするのかも・・・?」と、気になりました。
というのも目玉のコンテンツの1つとして、シナリオ・演出担当の加藤正人氏による「設定時のラフ画」が数多く掲載されています。
そしてワールドアルティマニアにも何点か(わりと多めに)載っています。
やはり中には同じ絵のものがありました。数えてみると59点ある中で、19点がワールドアルティマニアにも掲載されていました。
なのでまあ約1/3。
19点も?と思った人がいるかもですが、私は1/3って思ったほど被ってないなという印象でした。
それにTHE ART OF ANOTHER EDENには加藤氏によるコメントが全ての絵にあります。ワールドアルティマニアの方はコメントないです。
その上、更に実際のゲームの画面と比較できるような構成で並んでいます。
この差はやはり画集ならではの強みかと。
ワールドアルティマニアの方もこちらはこちらでストーリーのあらすじに沿ってラフ画が載っています。ので、結局はどちらもそれぞれの楽しみ方があります。
さすが、下手な作りにはなっていないです。

そんなわけで以上ですが、THE ART OF ANOTHER EDENを読んで素直に思ったところをつらつらと書いてみました。
冒頭でも言いましたが正直、私はこういった画集の相場はわかりません。
それでも絵の数が全部で500点以上あるというボリュームは、税込3240円という値段に対して妥当なのではないかと素人ながらに思いました。
なによりは全部の絵にコメントがついていることですね。
ファンにとっては、制作側のコメントが多数あるのは一番嬉しい仕上がりです。