※パステル家族1巻のARサービスについては2018年8月9日で終了しています。
ARは拡張現実。パステル家族は日常系コメディ漫画。
2つが掛け合わさった時。コミックスの新たな可能性を実感しました。
これ、パステル家族に留まらず、今後間違いなく増えていきます。
パステル家族とは何ぞや?って方のために概要のお話
まず、パステル家族を知らない人のために簡単に説明します。
パステル家族とは、comico(コミコ)というマンガアプリで連載中の漫画です。→ comicoについてはこちらで語ってます。
ジャンルは日常系コメディ。全体的には絵柄含めかなりゆるっとした内容です。
ほのぼの、ほんわか、まったり、なんて言葉が似合います。
なので一見すると平坦な漫画に思えるかもしれません。
しかしながら、ぐんぐん右肩上がりでファンが増え続けているんです。
なぜか?
長編作がめちゃくちゃ感動します。泣けるんです。
ストーリーの構成や話の伏線の組み込み方。作者のストーリーテラーっぷりは天才の部類に入ると思います。
本当は先にパステル家族について語りたかったのですが、なぜか先にARとのコラボをチョイスしてしまう、順番がめちゃくちゃである、ですがいずれちゃんと語ります。
なので今回はパステル家族そのものについてはこの位です。
パステル家族1巻のAR実現にはCOCOAR2というアプリを使う
そしてパステル家族の世界にARを実現するためのアプリが「COCOAR2」です。
COCOAR2はインストールして起動したら自動でスキャンが始まってて、該当の物をカメラに収めるとARがダウンロードされます。
これだけです。簡単です。使い方の説明もいらないほどです。
ARによってパステル家族1巻がどう変わるのか?
今回、一番に言いたかった事は、コミックス(単行本)にARを組み合わせたのって、なんとパステル家族1巻が世界で初めてみたいなんです。
凄くないですか? 何でパステル家族が選ばれたんだろうと、そこだけは不思議に思います。笑
さて、実際にCOCOAR2を使ってみたお話です。スマホのアプリを通して何が映し出されたか。
大きくは3つです。
- 作者のコメント
- 昔の画(ボツ画)
- 作者のラクガキ
特にコメントと昔の画は貴重です。
コメントはコマに対する補足や裏話的なのだったり。
あと、1巻なので初期の頃との違いを説明したコメントがへーなるほどなって面白いです。
「この時のこれが好き」とか「今ならこうなるな」とか、こういうのは絶対ファンにはたまらない要素。
昔の画も一緒で、大抵の漫画家さんは1巻と今とでは大分絵柄が変わってくるものですが、ARによって隣で比較できるんですよ、こんなに違うんだ!ってのが凄く伝わります。
しかもパステル家族はコミコで初期話を作者が描き直してるので基本的に見られない。だから非常にレアなのです。
外部リンク:【期間限定】ARで書籍『パステル家族』1巻をもっともっと楽しもう!!
コミックスとARのコラボで何が凄いか
漫画にARの拡張画がピタッとハマる
いやしかし技術の進歩ってほんと凄いですね。こんなにピタッと位置がどうやってわかるのか。
スマホを動かしてもAR画が追従するんです。
対象から大きく外すとデフォルトの設定した位置に固定で描かれますが、また漫画のページに戻すと漫画にジャストフィット。ほんと不思議。
同時に本もつい読み返してしまう制作サイドの策略にハマる
で、1ページ1ページめくりながらARあるかな?ないかな?ってやってると、ついつい漫画も読み返してしまうんです。
漫画も久々に読み返せてARの追加画も楽しめて、2重に楽しい感じです。
また、作者のセイさんにはこういうARの企画合ってるなと思うほどに相性バッチリな気がしました。
きっと作者自身も楽しんでラクガキしたんだろうという感じが伝わってきます。
COCOAR2というかARアプリの使い勝手には注意あり
ですがやっぱり使い難い点はあります。
スマホだけだと情報見れずに苦労する
まず、ARが入っているページを探してしまう点。
公式サイトに該当ページ番号のってますが、スマホの画面は当然COCOAR2で占有中。
パステル家族1巻の全188ページ中に該当ページ数は39ページです。さすがにそこまで全ページってわけではないです。
だから無いページの方が多い。闇雲にやっちゃうと無駄なスキャン時間を増やしてしまいます。
そこでPCを持っている人はPCの画面に該当ページの情報を出して見ながらやった方がよいです。
自分は最初見ずにやってて、25ページから65ページまで無いのに、ない!ない!!って全部チェックしてました。笑
スマホ依存?角度が頻繁に変わる
次にスマホの画面の向き。自動で画面が回転する設定は解除した方がよいです。
スマホ依存ではありますが、頻繁に意図せず画面が回転しまくってちょっとイラッとします。
本に合わせて縦画面固定が良いです。
スマホ本体、結構熱くなります
3つ目はCOCOAR2、体感ですが結構バッテリーを食う印象です。
バッテリー消費もですが、使い続けているとスマホ本体の温度が上昇します。

っていうのは自分が無駄なスキャン時間を増やしてしまったからなのですが、使うタイミングは注意がいるかなといったところです。
漫画本×ARの可能性は無限大!?
とまあアプリの使い勝手についてはわーわー言うてしまいましたが、しかしコミックスとARのコラボ、可能性を物凄く秘めているコンテンツであると実感しました。
単純にコミックスが2倍楽しめる
まず、単純にファンからしてみたらめちゃくちゃ嬉しい限りです。
普通に読んで、更にAR込みで読んで、2度楽しめます。よりその漫画に対する愛着が深まりますし、本の値段すら安く感じます。
ARの内容もまだ最初なのでラクガキやコメントレベルですが、今後もっと面白い作者からの仕掛けとか出てくると思います。
例えば今回はサイトにARのページを載せてくれてますが、隠れARみたいなの頑張って探して、見つかったらQRコードが自動的に読まれて特典サイトに飛べるとか。
色々と双方向のやり取りを楽しめそうです。
コミックスがより売れちゃう
当然、本の売上も上がるでしょうから、出版側も嬉しいはず。
まさかブックオフの立ち読みで堂々と本にアプリかざせる強者なんてそうはいないでしょうから。
ARは完全に買った人にだけ楽しんでもらうコンテンツになります。
ただARにかかるコストがどのくらいかってところもあるので単純に売上云々の話ではないですが。
アップデートして更にコンテンツとして作り込める
最後に非常に大事なところが1点。
パステル家族×ARの企画は期間限定です。
2018年5月11日(金)~2018年8月9日(木)までです。
逆に考えればARの企画、アップデート可能ということです。
アプリ側で仕込むから当然なのですが、益々面白い事ができそうじゃないですか?
例えば四季で変えたりとかもできるわけです。(そんなことやったら絶対赤字になりそう…笑。)
まとめると今回のでARをより身近に感じた
ARって出始めの頃は全然ピンとこなかったのですが、こうやって身近な実例で体感すると凄く面白い技術であると実感しますね。
いやもっと前にポケモンGOであんだけ盛り上がったんだから分かるだろ!
ってつっこみが聞こえてきそうですが、ゲームだとそもそもが非現実感があるところ、漫画本ってより日常的な物なので不思議な感じです。驚きです。
そんなわけで、読み返してみるとパステルの感想というよりはAR中心に書いてしまいました。
パステル家族については別途どこかで熱く語ります。
P.S.
BookLiveでパステル家族のジャンル見たら「少女マンガ」って…。
少女マンガなの!? っていう。笑
確かに主人公はマヨって女子高生ではありますが、少女マンガってこういうのだっけ…と何だか釈然としない気持ちになりました。笑